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スカーレット・ヨハンソン [スタッフ&キャスト]


Scarlett Johansson

20代前半ながら、様々な話題作に出演し現在、話題の人気女優です。

スカーレットは、84年にニューヨーク・シティで建築家の家庭に生まれました。子供の頃から子役として活躍していましたが、彼女が13歳の時、両親が離婚してしまいます。その後は母親がマネージャーを務めながら女優活動を続けました。

彼女の原点は、いくつかのインディーズ作品です。本人は、インディーズ映画は、制約が少ないため、強い女を演じることができ、若い役者にとって重要なアピールの場だと話しています。

映画デビューは、9歳の時出演した「ノース/ちいさな旅人」(1994)です。ロブ・ライナーが監督をつとめ、主演はイライジャ・ウッドでした。しかし映画自体は不評でヒットしませんでした。

次に出演したのは、ショーン・コネリー製作の「理由」(1995)です。この映画でヨハンソンはコネリーの娘役を演じています。この時点で、すでに堂々とした芝居を見ることができます。

11歳で出演した「のら猫の日記」(原題:Manny & Lo)で、ヨハンソンは、サンダンス・フィルム・フェスティバルの主演女優候補になります。残念ながら受賞は逃しますが、この映画で注目されたヨハンソンは、サンダンス映画祭の主催者であるロバート・レッドフォードの目にとまります。そして、1998年に公開されたレッドフォードの監督作「モンタナの風に抱かれて」に抜擢されました。彼女は14歳にして名優ロバート・レッドフォードやクリスティン・スコット・トーマスとの競演を果たし、女優としての実力を発揮します。

「モンタナの風に抱かれて」という文芸大作に出演したヨハンソンは、再びインディーズ映画に戻ります。「ゴーストワールド」(2000)で、ヨハンソンは、ソーラ・バーチやスティーブ・ブシェミなど個性的な俳優と競演します。ここで、演技を見つめ直し、ほかのキャストとの演技の相乗効果を経験すると、彼女は一気に大人びてきます。この映画はよくある青春映画とは違い、若者の孤独をリアルに描き、世界的に話題作となりました。

次に挑んだ作品は、文芸大作「アメリカン・ラプソディー」です。アメリカ移民の娘が苦悩し、自分の原点を探る話です。撮影中、母親役のナスターシャ・キンスキーと意気投合したヨハンソンは、女性としてさらなる成長をしていきます。この頃から、撮影現場では彼女は子供扱いされず、第一線で活躍する女優として見られるようになります。ヨハンソンをひとりの女性として扱うという環境を作ったのはキンスキーでした。キンスキーも若い頃から映画業界に身を置いて苦労してきた女優です。キンスキーは、ヨハンソンの一生懸命な姿と自分の若かりし頃を重ね、援助の手を差し伸べたのではないでしょうか。

インディーズ映画や文芸作品で着実に演技を学び、評価されてきたヨハンソンは、この頃になり、メジャー映画に出演するチャンスが訪れるようになります。そこで選んだ作品は「スパイダーパニック!」(2002)です。この作品を何故選んだのかは謎ですが、マネージャーである母親が、メジャー映画への出演を焦ったためと思われます。映画は予想通り大コケします。

そして、彼女は再びインディーズ映画界に戻ります。これが「ロスト・イン・トランスレーション」(2003)です。監督は、ソフィア・コッポラ。ソフィアは自分で脚本を書き、低予算で映画の製作に入ります。舞台は東京です。主演はビル・マーレイとスカーレット・ヨハンソン。言葉の通じない日本で、さらに予算がない中での撮影はかなり大変でしたが、ヨハンソンは、それまでのインディーズ映画に出演した経験から、この困難な撮影を切り抜けます。さらに、ヨハンソンは年の離れたマーレイと演技で引けをとらず全編を通し一歩も譲らぬ存在感を見せつけたのです。このときヨハンソンはまだ18歳でした。
「ロスト・イン・トランスレーション」は、インディーズ映画にも関わらず世界中で大ヒットします。そしてアカデミー賞の脚本賞を受賞します。ヨハンソンもゴールデン・グローブ賞にノミネートされました。この映画がきっかけで彼女は世界的に認知されます。メジャー映画に進出して成長しようとした彼女にとっては、ちょっと皮肉な結果となりました。

「真珠の首飾りの少女」(2003)では、撮影監督のエドゥアルド・セラから、映画の撮影についておおくを学びます。照明機材や風変わりな特機に囲まれ、ヨハンソンは映画がどのように作られていくかも知ることになります。この映画を通じ、彼女は、俳優としてどう撮られるかを意識します。そして、この作品後には、常にカメラや照明の位置を意識し、堂々と振る舞うようになりました。

2004年、20歳になったヨハンソンのもとには、膨大な出演依頼が来るようになりました。彼女はそのなかから4本に出演することにしました。「百点満点大作戦」では、SATで高得点をとるべく策を練る高校生を演じます。「スポンジ・ボブ」では、初めて声優に挑戦しました。この2本は、映画界にそれほどインパクトを与えることなく興行が終了します。これらは、ヨハンソンが個人的に出演したかったようです。残りの2本はメジャー映画です。「A Love Song for Bobby Long」では、ジョン・トラボルタと競演します。この映画にはヨハンソンは企画から関わっていました。「A Good Woman」では、オスカー・ワイルドの戯曲の映像化にチャレンジしました。4作共に、興行的にはヒットしませんでしたが、「A Love Song for Bobby Long」では、2回目のゴールデン・グローブ賞ノミネートを受けました。

そして、彼女は、インディーズ映画の有名人であるウッディ・アレン監督の目にとまります。ウッディ・アレンは彼の新作「マッチポイント」(2005)の主演にヨハンソンを抜擢しました。そしてヨハンソンはアレンとの親交を深め、素晴らしい演技を披露したのです。俳優と仲良くならない監督として知られるウッディ・アレンですが、ヨハンソンだけは特別なようで、引き続きアレンの次回作にも出演が決定しています。

女優としても注目され、映画界の重鎮とも仕事をこなし、自他共に認める大女優となったヨハンソン。彼女は、満を持してメジャー映画の出演します。マイケル・ベイ監督のアクション大作「アイランド」です。ユアン・マクレガーと競演したこのSFアクションは、制作費1億2000万ドルをかけましたが興行収入は、たった3000万ドルしかあげられず、大失敗に終わりました。

スカーレット・ヨハンソンとメジャー映画は相性が悪いようです。彼女がメジャー映画に出演すると、何故か興行的にうまくいかないのです。逆にインディーズ映画に出演すると、とたんにヨハンソンは輝きはじめ、誰もが彼女の動きに驚き、感動し、心奪われていくのです。

ヨハンソンは、才能に恵まれた女優ですし、強い自信にあふれ知的で勘も良い女性です。そしてさらに幸運も持ち合わせているようです。彼女が出演したメジャー映画がコケても、その責任は彼女には及ばず、べつの理由で処理されていくのです。そして、「アイランド」のユアン・マクレガー、「A Love Song for Bobby Long」のジョン・トラボルタ、ウッディ・アレンなど、彼女と仕事をした人々は、誰もが賞賛し、また仕事がしたいと話します。

スカーレット・ヨハンソンは、2007年には5本の映画に出演します。そして、まだ20代前半だというのに、様々な男性との噂が絶えぬ女優としてもマスコミを賑わせています。

果たして、彼女は今後、どのような女優人生を歩んでいくのでしょう。マリリン・モンローの再来と言われるほど若くして脚光を浴びたヨハンソンの人生は、まだまだこれからなのです。

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モンタナの風に抱かれて

スパイダー・パニック

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ロスト・イン・トランスレーション

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アイランド


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コメント 17

coco030705

こんばんは。
スカーレット・ヨハンソンは、「ロスト・イン・トランスレーション」を見て好きになりました。透明感があって美しく、素敵な女性だと思います。「A Good Woman」
もみました。これは彼女自体はとてもよかったと思うのですが、脇の俳優がよくなかったと思います。「真珠・・・」はまだなので、早く見なくてはと思っています。そして、「マッチ・ポイント」。ウディ・アレン監督のもとで、どんな演技をくりひろげてくれるのか、非常に楽しみです。これからが大いに期待できる女優さんですね。賢く芸能界を渡って行ってほしいものです。
by coco030705 (2006-09-01 20:41) 

スカーレット・ヨハンソンさんの話を聞き、非常に興味を持ちました。
今まで、見たことも聞いたこともありませんでした。それにメジャーな映画に出ていても興行的には・・・
今後もこのようにご紹介してください。映画好きですが、私は、情報不足です。
by (2006-09-01 21:07) 

naonao

こんばんは。初めまして。
マッチポイントを先日見てきたのですが、この作品で初めて彼女の存在を知りました。このブログで彼女のバックグラウンドがわかり、大変参考になりました。ありがとうございます。
お詳しいので映画関係でお仕事されてるのでしょうか?
これからもアクセスさせていただきます。
by naonao (2006-09-01 21:17) 

DSilberling

cocoさん、こんにちは。私も「Lost in」で彼女を好きになりました。彼女はアメリカ人だったんですね。私は最近までノルウェー人だと勝手に思いこんでいました。オスローに行ったとき、歩いている女性が皆ヨハンソンみたいな顔していたんです(笑)。
by DSilberling (2006-09-01 21:25) 

DSilberling

nekoさん、こんにちは。参考になりましたか?今後も彼女を注目していてください。きっと面白い人生を送ると思いますよ。
by DSilberling (2006-09-01 21:29) 

DSilberling

naonaoさん、はじめまして。宜しくお願いします。「マッチポイント」は「ロストー」以来彼女が脚光を浴びる作品になりそうですね。あの若さで堂々としています。ウッディ・アレンの次回作も楽しみですね。
by DSilberling (2006-09-01 21:30) 

Naka

こんばんは。
若いのに深みのある演技ができる女優さんだなぁと思っていましたが、
結構多くの作品に出演して来た人なのですね。
ナスターシャ・キンスキーとのエピソードも興味深く読ませていただきました。
「アメリカン・ラプソディー」や「のら猫の日記」も観てみたいですね。
by Naka (2006-09-02 01:39) 

jedioki

スパイダー・パニック、面白かったんですけどねえ(笑
by jedioki (2006-09-02 04:29) 

DSilberling

Nakaさん、こんにちは。意外と沢山の作品に出ていますが、今の顔とかなり違いますね。この1,2年で急に大人びた感じがします。でも子役の頃から演技は良いです。
by DSilberling (2006-09-03 00:29) 

DSilberling

jediokiさん、こんにちは。そうですね。私たちはこういう映画好きですよね。でも彼女は、もうB級映画には出演しないでしょう。残念です(笑)。
by DSilberling (2006-09-03 00:31) 

KANAchanMaMa

『アイランド』で まず 彼女を見て、そのSEXYさに 魅せられたのですが、
↑これは コケたのですね。
『マッチポイント』は、絶対 見なければっ!
by KANAchanMaMa (2006-09-04 20:24) 

DSilberling

Kanaさん、こんにちは。「マッチポイント」は必見ですよ。
by DSilberling (2006-09-05 00:46) 

non_0101

こんばんは。
先日『マッチポイント』を観て、改めて上手い女優さんだと思いました。
これまでに多かった無垢な役もぴったりでしたけど、今回のような相手を強烈に魅了していく役も本当に似合っていました!2007年には5本の映画とはすごいですね!これからもどんどんいい映画に出て素敵な女優さんになって欲しいです。
『アイランド』… 私は面白いと思ったので、もっとヒットしてもいい作品だと思ったのですけど… ヒットしなくて残念です~
by non_0101 (2006-09-11 23:34) 

DSilberling

nonさん、こんにちは。
彼女は、今後も七変化していくんだと思います。
メジャー映画にもトライしてほしいですね。
by DSilberling (2006-09-12 08:17) 

TaekoLovesParis

「ゴーストワールド」「ロストイン、、」「真珠の、、」「マッチポイント」と彼女の
映画は結構見ています。さりげなくそれぞれ違った役に、はまるのは子役出身でキャリアが長いからなんですね。金髪で抜けるような白い肌、ヨハンセンという名前から勝手に北欧出身かと想像していました。
このブログで的確にキャリアをご紹介下さっているので、彼女のことがよくわかりました。
「ゴーストワールド」はちょい変なブルース好きのおじさんとつきあってしまう
ソーラ・バーチの方が印象が強く、彼女は透明な感じ。胸が豊かでプロポーションがいいなぁと感心しました。あの頃に比べると、今回の「マッチポイント」では大人になっていますね。男の人を夢中にさせてしまう役はぴったり。妊娠して
からの演技は迫力ありました。Silberlingさんがおっしゃるように女優としての
今後が楽しみですね。
by TaekoLovesParis (2006-09-12 20:29) 

DSilberling

Taekoさん、こんにちは。私もノルウェー人かなあと思っていました。彼女はどんどん変貌していくので、将来、マリリン・モンローみたいになるかもしれませんね。
by DSilberling (2006-09-13 08:22) 

サダー

スカーレット・ヨハンソンは”アイランド”しか記憶に残ってませんが、可愛いだけでなく妙にタフな感じの印象です。
インディーズ好きなんですね。ボブディランの新作PVに出演してるとか。
今後が楽しみです。
by サダー (2006-10-10 01:59) 

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