インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説 [アメリカ映画(80s)]
Indiana Jones and the Temple of Doom (1984)
シリーズ第一作目の「レイダース」が大ヒットし、予定通り続編の製作が決定しました。この作品は前作に比べスピルバーグ色が強くなり、よりエンターテイメント性を増した演出が見所です。ただし、スピルバーグはこの映画について「失敗作」と考えているようで、この映画から得たのは、現妻であるケイト・キャプそショーだけだと語っています。
映画はとても面白く、ジェットコースタームービーとして楽しめます。とくにトロッコのシークエンスや洞窟内を水が襲ってくるシーンは見事で、当時のILMの最新技術を駆使して撮影されています。当然、スピルバーグらしいハラハラさせる演出も見事で、もうダメだと思ってからの畳み掛けるような驚かせ方は彼の映画の中でも飛び抜けた出来映えとなっています。最近は、このような楽しい娯楽作を撮らなくなってしまったスピルバーグの若き日の記念すべき作品と言えます。
映画撮影時、映画記者に香港のクラブでホステスが「Anything Goes」を唄い始めるような映画は作らないよと明言していたスピルバーグですが、この話は彼流のジョークで、映画は「Anything Goes」からはじまります。今回のもう一人の主演はキー・ホイ・クワンで、独特のキャラを熱演しています。
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