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第82回アカデミー賞 授賞式 2/3 [映画賞・映画祭]

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The 82nd Annual Academy Awards

前回に続き、09年度アカデミー賞を詳しくお伝えしていきます。

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ガバナーズ・アワード
クイーン・ラティファの登場です。
彼女は、11月14日に行われた史上初のアカデミー協会賞のイベントについて説明しました。
このイベントで映画界に貢献した3人の映画人にガバナーズ・アワード(名誉賞)が授与され讃えられたそうです。そして、そのときのハイライトが上映されました。

1人目は、プロデューサー、ディレクターであるロジャー・コーマン氏。ご存じの通り、彼はジェームス・キャメロンはじめおおくの映画人にとって師であり親代わりであり、友達でもあります。イベントでは、タランティーノ、スピルバーグ、ロン・ハワードが祝辞を述べていました。
2人目は、撮影監督のゴードン・ウィルスが。彼はゴッドファーザー・シリーズやウッディ・アレンの映画で有名です。
3人目は、ローレン・バコール。「三つ数えろ」などで名声を博し、ハンフリー・ボガードと結婚。私世代では「オリエント急行殺人事件」「ミザリー」でとても美しかった女優さんです。

最後にアーヴィング・G・タルバーグ賞は「エクソシスト」「スーパーマン」などのプロデューサー、ジョン・キャリーに授与されました。彼は、現場のプロデューサーではなく、メジャー・スタジオの役員という立場で企画にグリーンライトを灯す仕事をしてきた人物です。

アカデミー賞の会場にはロジャー・コーマンとローレン・バコールが来ていました。
ロジャー・コーマンは、容姿がこの20年全く変わっていないように見えました。低予算映画を山のように作り、赤字を作らない映画人です。彼のB級映画で現在ハリウッドのトップで活躍する映画人が教育を受けました。この賞に十分値する人物です。
ローレン・バコールは、かつて映画におおく出演していた頃の面影はあまりなく、かなりのお婆さんでした。
二人が紹介されると、会場は拍手拍手です。先輩に対し深い尊敬の念を抱き、全員がスタンディングオベーションをおくりました。

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助演女優賞:Actress In a Supporting Role
プレセンターはロビン・ウィリアムズです。
ウィリアムズは、「素晴らしい女優が候補になったこの賞を授与できるのはとても光栄です。」とスピーチしました。
ノミネートは、『ナイン』のペネロペ・クルス、『マイレージ、マイライフ』のベラ・ファーミガ、『Crazy Heart』のマギー・ギレンホール、『マイレージ、マイライフ』のアナ・ケンドリック、『プレシャス』のモニークです。
abcの事前アンケートでは、50%もの視聴者がモニークを支持していました。受賞は、予想通り『プレシャス』のモニークでした。モニークの名前が呼ばれると、会場にいるおおくの俳優がスタンディングオベーションをおくりました。

◆◆◆最優秀作品賞ノミネート作品紹介◆◆◆
コリン・ファースが、『17歳の肖像』を紹介しました。

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美術賞:Art Direction
シガニー・ウィーバーが赤いドレスを着てプレゼンターとして登場しました。「初めてエイリアンのセットを見たとき、その美しさに驚きました。セットを歩き回り感動しました。エイリアンが破壊してしまったけど・・・」
ノミネートは、『アバター』、『 Dr.パルナサスの鏡』、『 NINE 』、『シャーロック・ホームズ』、『ヴィクトリア女王 世紀の愛』でした。
ノミネート作品の紹介には、素晴らしいビデオが用意されていました。各作品の美術が描いたイメージスケッチが紹介され、その絵と同じ映画のセットにオーバーラップしていきます。美術は撮影前にほぼ映画と同じ構図のスケッチ画を制作していることがわかります。そしてその絵は、セットデザインだけでなく映画のテイストまで加味されているんですね。
abcの事前アンケートでは77%が『アバター』を支持していました。受賞は、『アバター』のR・カーターとR・ストロムバーグ、装置のK・シンクレアでした。これは納得のいく結果です。世の中に存在しない世界を一から作り上げた彼らの仕事は偉大でした。『アバター』に出演したウィバーからオスカーを受け取る受賞者は、とても嬉しそうでした。

司会のスティーブ・マーティンとアレック・ボールドウィンが登場です。「次のプレゼンターはファッション界の人気者です。「シングル・マン」の監督トム・フォードとシングル・パウンド(軽い)サラ・ジェシカ・パーカーです!」

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衣裳デザイン賞:Costume Design
トム・フォードは、グッチのデザイナーとしてグッチを蘇らせた男、そしてイヴ・サン・ローランを蘇らせたデザイナーです。そんな彼はNYU出身で映画にも興味があったようです。09年には「シングル・マン」という映画の監督をしました。サラ・ジェシカ・パーカーは、「セックス・アンド・ザ・シティ」で有名ですね。10年には同作2本目の映画が公開されます。ファッション界の業界人から見るとアカデミー賞らしい二人のカップリングです。アカデミー賞は、このような素晴らしいプレゼンターを用意することでいっそう素晴らしいショーになっているのですね。
ノミネートは、『 Bright Star』、『ココ・アヴァン・シャネル』、『 Dr.パルナサスの鏡』、『NINE』、『ヴィクトリア女王 世紀の愛』でした。abcのアンケートでは41%が『NINE』を支持していましたが、受賞は19%支持の『ヴィクトリア女王 世紀の愛』でした。やはり、この部門は歴史映画が強いですね。

◆◆◆最優秀作品賞ノミネート作品紹介◆◆◆
シャーリーズ・セロンが、『プレシャス』を紹介しました。

続いて司会のスティーブ・マーティンとアレック・ボールドウィンが登場です。ここでアカデミー賞で音楽を担当するマーク・シェイマンと指揮者のハロルド・ウィーラーが紹介されました。

パラノーマル・ビット
ホラー映画についての特別映像が上映されました。上映の前に、スティーブ・マーティンとアレック・ボールドウィンが体験した不思議な一夜の映像が流されました。これは「パラノーマル・アクティビティー」のパロディです。アカデミー賞のために二人が出演したコメディ仕立てのホラー映像でした。

特集:ホラー映画
プレゼンターはクリスティン・ステュワートとテイラー・ロートナーです。「『エクソシスト』がアカデミー賞を受賞してから37年が経ちました。今夜はホラー映画に敬意を表したいと思います。」というスピーチをしました。
そして、アカデミー賞のために編集されたホラー映画の映像が上映されました。
オープニングは、『ジョーズ』です。スピルバーグの傑作ですね。次は『エルム街の悪夢』、今年リメイクされます。まずはフレディーのシルエット。そしてチャッキー(『チャイルド・プレイ』)のシルエット。『エクソシスト』の有名なシルエット、『サイコ』のシャワーシーンで、シャワーカーテンに写るシルエット・・・ホラー映画に使われたシルエットの映像が繋げられていきます。ここまでは『ジョーズ』の音楽で包まれていました。
『サイコ』でシャワーカーテンが開けられ、ベイツがナイフを振り上げると、今度はナイフ・シーンで映像を繋いでいきます。『ハロウィーン』のブギーマンの手元、『13日の金曜日』のナイフ。
『ポルターガイスト』のキャロル、『エルム街の悪夢』のジョニー・デップ(彼のデビュー作ですね)が「あいつがきたぞ!」と叫ぶと、音楽は『サイコ』になり、一気にホラー映画の名シーンがスクリーンに映し出されました。
悪魔の住む家』『シャイニング』『スクリーム』『ヘルレイザー』『13日の金曜日』『ソウ』『羊たちの沈黙』『ハロウィーン』『エイリアン』『チャイルド・プレイ』『悪魔のいけにえ』。ここまでは、映画に登場する犯人(悪者、敵)が登場しました。フレディー、ジェイソン、ジグソー、レクター・・ホラー映画を見ない人でも誰もが知っているキャラクターたちです。
続いて逃げる映像集。『死霊のはらわた』『シャイニング』『エルム街の悪夢』と繋がり、今度は事件の犯人が登場するシーンが!『サイコ』『リング』・・・
そしてクラシック・ホラーの登場です。『ノスフェラトゥ』『ドラキュラ』『オペラ座の怪人』『狼男』『フランケンシュタイン』『フランケンシュタインの花嫁』デ・ニーロ版『フランケンシュタイン』『ビートルジュース』『フロム・ダスク・ティル・ドーン』『スリーピー・ホロウの伝説』『鳥』コッポラ版『ドラキュラ』『生ける屍の夜』・・・
今度は、女性の悲鳴を集めています。『サイコ』『ポルターガイスト』『リング』『スクリーム』・・・
次は何故か『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』など歯医者のシーンを集めました。
一転『エクソシスト』の音楽になり、名作ホラーの美男美女たちの美しい映像が繋がれて映写されました。『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のトム・クルーズとブラッド・ピット、『エイリアン2』のシガニー・ウィーバー、『シザーハンズ』のジョニー・デップ、『13日の金曜日』のケビン・ベーコン・・・
最後に『シャイニング』の廊下のシークエンス、『シックス・センス』の名シーン『エイリアン』『エクソシスト』『キャリー』『エルム街の悪夢』『ブロブ』『ブレア・ウイッチ・プロジェクト』・・・たたみかけるようにホラー映画の名シーンが映写されました。
カメラが会場を写すと、クイティーン・タランティーノが嬉しそうに拍手していました。

特集:サウンド
ザック・エフロンとアナ・ケンドリックの登場です。
「次は映画に素晴らしい音を加える方々への賞です。今日は素晴らしい声の持ち主に手伝って貰います」
サウンドに関する映像が上映されました。ナレーションはモーガン・フリーマンです。フリーマンは音響編集とミックスに関し映画『ダークナイト』の映像を使いながら解説していきました。
このビデオは、映画学校の教材として使えるほどわかりやすく興味が持てるものでした。映画を撮影したときは音が不十分です。映像を編集した後、音響チームは、現場で録音された音を整音し、足りない音を新たに録音します。タイヤのきしむ音、壊れる金属の音、爆発音などです。これらの音を編集したあと、ミキサーが登場します。ミキサーは沢山の音を丁寧に調整していきます。ここでセリフと音響効果のバランスが整い、お客さんが聞きやすくなるのです。

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音響効果賞:Sound Effect
引き続きザック・エフロンとアナ・ケンドリックがプレゼンターです。
ノミネートは、『アバター』、『ハート・ロッカー』、『イングロリアス・バスターズ』、『スター・トレック』、『カールじいさんの空飛ぶ家』。今年はどの作品も素晴らしい音響でした。アバターは、この世ではありえない音を創造しハート・ロッカーは、戦争の激しい音響を見事に作り上げました。無音のシーンも素晴らしかったです。「イングロリアス・バスターズ」は、タランティーノらしい激しい音響が印象的でした。「カールおじさん」は、スカイウォーカーサウンドらしい品のある仕上がりでした。
受賞は、『ハート・ロッカー』のポール・N・J・オットソンでした。

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録音賞:Sound Mixing
引き続きザック・エフロンとアナ・ケンドリックがプレゼンターです。
ノミネートは、『アバター』、『ハート・ロッカー』、『イングロリアス・バスターズ』、『スター・トレック』、『トランスフォーマー リベンジ』。音響効果賞とほぼ同じ作品が並びました。どの作品もいったい何トラック使ったのかという厚みのある音でした。邦画では32トラック程度ですが、ここに並んだ作品は100を超えるトラックを調整していると思います。劇場でのサラウンド感も見事でした。
受賞は、『ハート・ロッカー』のポール・N・J・オットソンとR・ベケットでした。オットソンは、今回だけで2つもオスカーを得ました。

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科学技術賞:Scientific Technical Awards
『ブッシュ』で好演したエリザベス・バンクスの登場です。彼女は、科学技術賞を発表しました。
15部門で43人が受賞しました。とても簡単に紹介されましたが、実は受賞者は映画界にとってとても重要な仕事をしたのです。皆さんが何気なく行っている映画館や見ている映画には新しい技術が満載されています。例えば、映画を撮影するフィルムは毎年新しいものが開発されています。劇場のスピーカーは、どんどん音質が良くなっています。最近ではデジタルシネマの技術開発が盛んです。このように観客が直接目にはしない映画技術を支えている人たちが受賞しました。

◆◆◆最優秀作品賞ノミネート作品紹介◆◆◆
ジョン・トラボルタが、『イングロリアス・バスターズ』を紹介しました。

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撮影賞:Cinematography
サンドラ・ブロックがプレゼンターです。「私はどの撮影現場でもまずDP(撮影監督)と親しくなります。そして綺麗に撮ってとお願いします。ホントです。芸術とかはどうでもいいので綺麗にね、と」これは女優の本音ですね。
ノミネートは、『アバター』、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』、『ハート・ロッカー』、『イングロリアス・バスターズ』、『白いリボン』です。
abcの事前アンケートでは、『アバター』60%、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』13%、『ハート・ロッカー』12%、『イングロリアス・バスターズ』13%、『白いリボン』2%でした。
受賞は、一般視聴者の期待通り『アバター』のマウロ・フィオーレでした。フィオーレは、アカデミー初受賞です。彼のスピーチが感動的だったのでここに記しておきます。「私の両親はスーツケース4個に夢を詰めて米国に来ました。シカゴとオマハの住民に感謝します。そしてニュージーランドのクルー、(そしてイタリア語で)イタリア万歳!心から愛しています!」
3Dの撮影はとても大変だったはずです。2D映画はフォーカスを決めるのが比較的簡単です。しかし3Dの場合、フォーカス以外に、起点となるポイントを決めなくてはいけません。このポイントから手前が飛び出して見え、ポイントの後ろが奥行きとなります。ポイントを間違うと、人間の目と脳に障害が残る可能性があるので、1カット毎に綿密な画面設計が求められます。そして、激しい動きや短いカットも人体に影響を与える可能性があるので、慎重に撮影する必要があるのです。ただでさえ大変な3D撮影を『アバター』というSFアクションで取り入れたのは、当初誰もが無謀だと思いました。しかしマウロ・フィオーレは、スローモーションやズームを上手く使って3D映像の問題点を克服しています。さらにシネマスコープ版とIMAX版という2種類の映像を作り上げています。要は映画2本分の作業をしたのです。これはアカデミー賞を受賞するのは当たり前です。さらにいうと、映画撮影の歴史を変えた程の人物です。

追悼2009: In Memoriam
デミー・ムーアの登場です。
追悼演奏はジェームズ・テイラーでした。彼は"In My Life"をギター1本で歌いました。

パトリック・スウェイジ(俳優)、モーリス・ジャール(作曲家)、モンテ・ヘイル(俳優)、ジーン・シモンズ(俳優)、トゥリオ・ピネッリ(脚本家)、エリック・ロメール(監督)、ケン・アナキン(監督)、デビッド・キャラダイン(俳優)、ギャレス・ウィガン(スタジオ・エクゼクティブ)、ダニエル・メルニック(プロデューサー)、ハワード・ジーフ(監督)、ドム・デルイーズ(俳優)、アーミー・アーチャード(ジャーナリスト)、ロン・シルヴァー(俳優)、ブリタニー・マフィー(俳優)、ルー・ジャコビ(俳優)、サイモン・チャニングーウィリアムズ(プロデューサー)、ベッツィ・ブレア(俳優)、ジョセフ・ワイズマン(俳優)、ジャック・カーディフ(撮影)、キャスリン・グレイソン(俳優)、アーサー・カントン(PR担当)、ナット・ボクサー(音響)、ミラード・カウフマン(脚本家)、ロイ・E・ディズニー(スタジオ・エクゼクティブ)、ラリー・ゲルハート(脚本家)、ホートン・フート(脚本家)、ロバート・ウッドラフ・アンダーソン(脚本家)、バド・シュールバーグ(脚本家)、マイケル・ジャクソン、ナターシャ・リチャードソン(俳優)、ジェニファー・ジョーンズ(俳優)、デビッド・ブラウン(プロデューサー)、カール・マルデン(俳優)

今年度もおおくの映画人が他界しました。パトリック・スウェイジの死は、私たち世代にとってはショックでした。個人的にはディズニーを長い戦いの後立て直したロイ・E・ディズニーと素晴らしい映画をプロデュースしたデビッド・ブラウン(プロデューサー)に敬意を表したいと思います。

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音楽賞:Music (Original Score)
プレゼンターはジェニファー・ロペスとサム・ワシントンです。
今年は世界のダンサー達が、ノミネート作品の楽曲に会わせパフォーマンスを披露しました。ノミネートは、『アバター』、『 Fantastic Mr. Fox』、『ハート・ロッカー』、『シャーロック・ホームズ』、『カールじいさんの空飛ぶ家』でした。どの楽曲もメロディーラインがしっかりしていて誰もが心に記憶するものです。
abcのアンケートでは、『アバター』43%、『 Fantastic Mr. Fox』5%、『ハート・ロッカー』4%、『シャーロック・ホームズ』18%、『カールじいさんの空飛ぶ家』31%という予想でした。受賞は、『カールじいさんの空飛ぶ家』のマイケル・ジアッキーノでした。ジェームス・ホーナー残念!

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視覚効果賞:Visual Effects
ジェラルド・バトラーとブラッドリー・クーパーがプレゼンターです。
ノミネートは、『アバター』、『第9地区』、『スター・トレック』の3作品でした。受賞は当たり前ですが『アバター』のJ・レッテリ、S・ローゼンバウム、R・ベネハム、A・R・ジョーンズでした。受賞者は、監督、プロデューサー、ライトストーム、WETAに感謝していました。
今年のアカデミー賞が後世に語り継がれるとしたらこの『アバター』です。受賞数は少なかったのですが、『アバター』で映画の視覚効果の概念が変わってしまいました。新しい映像表現を『アバター』チームは完成させたのです。今まではILMが視覚効果の中心だったのですが、遂にニュージーランドのWETAの時代がやってきました。今後のWETAがどんな魔法を使うのか、今から楽しみです。

◆◆◆最優秀作品賞ノミネート作品紹介◆◆◆
ジェイソン・ベイトマンが、『マイレージ、マイライフ』を紹介しました。

アレック・ボールドウィン「次のプレゼンターは、27才でアカデミー脚本賞を受賞、その後アクションスターに転向しました。ハリウッドの歴史でも脚本家がアクションスターになった例は大変珍しいですよね。」
マット・デイモンが登場です!デイモンはドキュメンタリー賞のプレゼンターです。

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長編ドキュメンタリー賞:Documentaru Feature
ノミネートは、『ビルマVJ 消された革命 』、『 The Cove 』、『 Food, Inc. 』、『 The Most Dangerous Man in America: Daniel Ellsberg and the Pentagon Papers 』、『 Which Way Home 』でした。受賞は『 The Cove 』。受賞達は政治的な発言をせず謝辞を述べました。


第82回アカデミー賞授賞式を途中までお伝えしました。今年は、『アバター』VS『ハート・ロッカー』という話題に終始しましたが、実際にアカデミー賞を見てみると、映画愛に溢れた演出でした。映画に関わる人たちを讃えるのがアカデミー賞の理念です。そしてノミネートされた作品やスタッフ、キャストが、温かい目でこれを見ている光景が素晴らしかったです。

さて、次回はいよいよメイン賞をお伝えします。結果は皆さんご存じでしょうが、ここでは、受賞作だけでなく映画愛に溢れた授賞式自体の雰囲気をお伝えできれば、と思っています。

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コメント 20

ジジョ

今回も興味深い記事ありがとうございました☆
わたしもロイ・E・ディズニーには敬意を表します〜。
次回の記事も楽しみにしています(^_^)♪
by ジジョ (2010-03-19 19:19) 

coco030705

こんばんは。
技術面での受賞は、なかなか詳しくはわからないので、ここで詳しく解説していただき、面白く拝見しました。
映画って、様々な人やいろいろな要素が1つになってすばらしい作品が
できあがるんですね。それを支えていくのは、DSilberling さんがおっしゃっているように、映画に対する「愛情」なのだなと感じました。
by coco030705 (2010-03-19 21:02) 

La_vbl_kok

詳しく有難うございます(#^.^#)
by La_vbl_kok (2010-03-19 21:07) 

TaekoLovesParis

授賞式のようす、特にプレゼンターのようすを興味深く読みました。
ローレン・バコールがおばあちゃんになって、年齢的にそうかもね、とか、
シガニー・ウィーパーのエイリアン回想スピーチのようすも想像できました。
ホラー映画のアカデミー用特別編集フィルムも楽しそうですね。
マウロ・フィオーレのスピーチもおもしろく、、、科学技術賞では、DSilveringさんの日本映画の音と映像の欠点の記事内容を思い出しました。毎年、これだけ実のあるレポート記事、ありがとうございます。
by TaekoLovesParis (2010-03-20 09:28) 

DSilberling

ジジョさん、こんにちは。
ディズニーは、一時会社を辞めるほどディズニースタジオが変な会社になってしまったのを、見事に蘇らせた人物です。
皆がイメージするディズニースタジオを復権した人がいなくなりとても残念ですね。
by DSilberling (2010-03-21 13:59) 

DSilberling

cocoさん、こんにちは。
映画館に行くとき、今まで見ていなかった部分を見つめてみてください。そこには映画館ならではの様々な技術があることに気づきますよ。
by DSilberling (2010-03-21 14:00) 

DSilberling

La_vbl_kokさん、次回もお楽しみに!
by DSilberling (2010-03-21 14:01) 

DSilberling

Taekoさん、今年も読んでいただきありがとうございます。
by DSilberling (2010-03-21 14:02) 

duke

どのシーンも目に浮かぶようで面白かったです!ありがとうございます。
トム・フォードは気取ってましたか?マットデイモンは知的でしたか^^ ノミネートされている人や、はやりの映画だけじゃない所が、映画賛歌という感じがしてとても素晴らしいですね^^
パトリック・スウェイジは亡くなったのですね。。地下鉄のホームで練習して、アカデミーにも来れたでしょうか。。。
アバターの受賞項目、納得です。ハートロッカーは見ていないのですが素晴らしいのでしょうか。いつか見てみたいと思います。
by duke (2010-03-21 15:52) 

SAKANAKANE

私は正直、映画には全然詳しくないので、授賞式や結果のニュース等にもあまり興味を持てないでいるんですが、DSilberlingさんの記事は、とても面白く読ませて頂きました。
by SAKANAKANE (2010-03-22 11:32) 

たいちさん

記事を読ませていただき、授賞式のテレビが再び思い起こしました。特に、ホラー映画特集の詳しい記述には、感服しました。
by たいちさん (2010-03-22 20:13) 

さーやん

nice!有難う御座います
by さーやん (2010-03-23 19:40) 

Zunko

毎年、いつも楽しみにしています。これだけ書かれるのは、物凄く時間がかかっていると思いますが、多分お好きな内容だから、苦になっていないのかな。。だと良いのですが。。実は、生放送が見られず、録画をしたのですが、生放送で、放送時間をオーバーしたらしく、肝心のメインの部分がごっそりと、録画できていませんで、見られませんでした。。(涙)。なので、3/3、物凄く楽しみにしています(結果はもちろん知っておりますが。。)
by Zunko (2010-03-27 16:18) 

non_0101

こんにちは。
第2弾も読み応えがありますね!
ホラー映画の特集は観てみたかったです~
普段は全く観ないジャンルなので…
あと、サウンドの特集も面白そうですね。
こういう勉強になりそうな特集を組んでくれるのはさすがですね☆
by non_0101 (2010-04-01 12:48) 

DSilberling

dukeさん、こんにちは。
トム・フォードは、地味でした。でも服の仕立ては良い感じでした。
デイモンは知的でしたよ。
今年も歴史に残る素晴らしいショーでした。
by DSilberling (2010-04-04 23:42) 

DSilberling

SAKANAKANEさん、こんにちは。
少しでも映画に興味を持っていただけたら嬉しいです。
by DSilberling (2010-04-04 23:43) 

DSilberling

たいちさん、こんにちは。
ホラー映画、とても短かったので詳しく説明したかったのです。
読んでいただき、ありがとうございました。
by DSilberling (2010-04-04 23:44) 

DSilberling

さーやんさん、こんにちは。
こちらこそ、宜しくお願いします。
by DSilberling (2010-04-04 23:45) 

DSilberling

Zunkoさん、こんにちは。
それほど時間かかりませんよ。見ながら書いていますので。
来年もお楽しみに!
by DSilberling (2010-04-04 23:46) 

DSilberling

nonさん、こんにちは。
アカデミー賞、以前はもっと専門的なVが流れたのですが、最近は少なくなりました。

by DSilberling (2010-04-04 23:47) 

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