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日本映画の音はなぜ聞き取りにくいのか? [映画技術]

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日本映画の映像はなぜ汚いのか?」の回は、非常におおくのアクセスをいただきました。邦画の画質の悪さを気になっている方が結構いるんだなあと改めて思い私の訴えが伝わったようで嬉しくなりました。皆さんの不満をできるだけ劇場の方や制作者に伝えてください。こういう小さな声がいつか邦画界を変える力になっていくのです。

さて、今回はご依頼のあった映画の「音」についてお話しましょう。映像ほど難しくないのでおつきあいください。

皆さんは、映画の音響についてどのくらいご存知でしょうか?たぶん聞こえているからそれでいいと思っていると思います。しかし、映画の音響は奥深いのです。
そもそも昔の映画には音がありませんでした。サイレント映画と呼ばれていた時代のことです。その頃は映画館では映像にあわせて音楽を流すか、弁士と呼ばれる人がマイクでストーリーを説明していたのです。
その後、録音技術が発達し、ついに映像と音が一緒に上映される時代が来ました。これはトーキーと呼ばれ、たくさんのお客さんが劇場に集まり音の出る映画を楽しんだのです。それから100年近くが経ち、現在では立体音響が主流となっています。

映画館には、スピーカーが10個以上設置されています。映画館に入り上映が始まる前に四方の壁を見てください。スクリーン以外の3つの壁には沢山のスピーカーが並んでいるのを見ることができます。見えませんが、スクリーンの裏には複数の巨大なスピーカーが設置されています。このように観客を囲むようにスピーカーが並んでいるのには、実はちゃんと意味があるのです。

<現代の音響システム>
「5.1チャンネル」という単語を見たことはありますか?現在、世界中の映画のほとんどは「5.1チャンネル」で音声が作られています。
5.1とはいったいなんでしょう?これは音声トラックの数なのです。わかりやすくいうと右/中央/左/右後/左後の5チャンネルと低音の6種類のトラックのことです。各チャンネルには台詞や音響、音楽などが収録されるのですが、低音はただ「ズー」という低音ノイズだけが収録されています。「ズー」という音がある/ない、そして音量が大きいか小さいかという信号のみあればいいので1チャンネル分の帯域を使う必要がなく0.1チャンネル分の容量に低音情報を入れています。なので5.1チャンネルと呼ばれています。要は映画の音声は、6個の別々の音声チャンネルが映像と同時に再生されているのです。

ここまでは理解できましたか?そうなると映画館には6個のスピーカーがあればいいということになります。実際に確認していきましょう。スクリーンの裏には大きなスピーカーが3個あります。左のスピーカーからは左の音声、中央のスピーカーからは中央の音声、右のスピーカーからは右の音声が出ます。大きな音が出るとスクリーンが揺れてしまうのでスクリーンには小さな穴が沢山あいています。
これで3チャンネルですね。車が画面右から左に走ると音も映像に会わせて右から左に移動します。皆さんお気付きの通り3つの音声チャンネルを駆使して車の移動を表現しているのです。
そして、劇場内の左側にある沢山のスピーカーと後ろの左半分のスピーカーからは左後のチャンネルに入っている音が再生されます。そして同様に劇場右側にあるすべてのスピーカーと後ろの壁にある右半分のスピーカーからは右後のチャンネルに入っている音が再生されるのです。
これにより、画面の奥から手前に飛んできた飛行機は、画面から見えなくなった後、音だけが後ろに飛んでいくという臨場感ある音響設計が可能です。スピーカーとスピーカーの間があくと音の空白地帯が生まれます。なので、スピーカーはなるべくおおく劇場に設置してどの席に座ったお客さんでも同じ音響体験ができるようにスクリーン以外の壁にはスピーカーを並べています。
このように映画の音は左右前後に移動するように作られています。
では低音スピーカーはどこにあるのでしょう。実は低音には音の指向性がないのです。なので映画館のどこかに低音を発生させるスピーカーを置いておけば良いのです。おおくの映画館はスクリーンの裏に設置されていますが、時にはスクリーンの手前にバズーカ砲のようなスピーカーを置いてお客さんに見えるようにしている映画館もあります。映画内で大爆発のときなどは、この低音スピーカーから「ズーン」という低音が発せられお腹の奥まで響き映画を盛り上げます。

では、皆さんのご自宅のテレビには何個スピーカーがついていますか?家のテレビは何チャンネル音声ですか?90%以上の方のテレビは2チャンネルのステレオ音声です。テレビからは右と左の2つの音声しか出ていないのです。映画の場合、劇場用に5.1チャンネル音声を作り、テレビ用に2チャンネル音声を作り直しています。なので、映画館でお金を払うのはもったいないからテレビ放送でいいや、とかDVDで見ればいいやと思っている方は、実は大きな勘違いをしていることになります。せっかくお金と時間をかけて作った5.1チャンネル音声を聞かずに映画を評価しているのです。

実はブルーレイやDVDには劇場用の5.1チャンネル音声が収録されています。そしてWOWOWなどのデジタル放送でも5.1チャンネル音声を放送しています。これらの5.1チャンネル音声は、テレビとは別にデコーダーと最低6個のスピーカーを家のテレビの周りに設置しないと再生できません。なので、日本の住環境を考えると家庭で5.1チャンネル再生を楽しんでいる方はとても少ないのです。

さて、音響の制作はどうなっているのでしょう?

<アメリカの場合>
映画の撮影現場にマイクを複数置いて音の移動を収録するのは不可能です。画面にマイクが写ってしまいますし、いろいろな音が撮影中にでてしまい後で使い物になりません。なので、現場では現場音を収録しています。わかりやすくいうと台詞のみ収録しています。

台詞は、ブームマイクかワイヤレスマイクで収録します。それでもうまく行かない場合はアフレコになります。インディ・ジョーンズなどは、ほとんどのセリフがアフレコです。映画を見ているとハリソン・フォードは、きちんと撮影現場でセリフを言っているように見えますが実は撮影後にスタジオでマイクの前でアフレコしています。フォードは、素晴らしい俳優というだけでなく素晴らしい声優でもあるのです。
セリフはリレコという作業で、きれいにクリーニングされ聞き取りやすい音域に調整されます。これでセリフの音声素材は完成です。

サウンドデザイナーとは、すべての音を統括するスタッフです。アメリカのアカデミー賞では音響賞を受賞する立場にある人です。サウンドデザイナーは、撮影前に映画監督やプロデューサーと映画で何を伝えたいのかについて何度も打ち合わせを行います。これが後で非常に重要になります。
そして、映画に必要な音を作って音響制作の準備をします。例えば「スターウォーズ」のレーザーガンの音は、長い電線を棒で叩いた音を録音し、それをコンピュータで加工しています。「カーズ」の車の音は、ナスカーレースに出向いて実際の車の走る音を録音しておきます。このように沢山の音のライブラリーを準備しておくのです。世界中で一番進んでいる音響制作会社はルーカスフィルムの1部門であるスカイウォーカーランチです。ここには30年以上もためてきた膨大な音声ライブラリーがあります。コンピュータ上で「Benz E 550 door」と入力すると、ベンツEシリーズのドアを閉める音がリストアップされます。そこには各年式がでてきますので、映画の中で使われている車が1996年式Eクラスの場合は、その音を選択するのです。こうやってかなり細かく音を再現します。もし、必要な音がライブラリーにない場合は、ライトセイバーの音のように新たに収録します。

サウンドデザイナーは、映画の映像にあわせひとつひとつ音をつけていくのです。これは膨大な時間が必要です。そして音楽家は、映像に会わせ音楽を作曲し、5.1チャンネルで収録します。ほとんどがオーケストラなので、大きなスタジオを借りオーケストラを入れてレコーディングを行います。

これら「セリフ」「効果音」「音楽」をひとつにまとめるのがミックス作業です。まずは、小さな部屋で音をひとつにまとめていきます。すると、セリフと音楽がぶつかってセリフが聞こえない箇所がみつかります。その場合、監督の意図に沿ってセリフを立たせたり音楽を変えたりします。このように映画全体を通して観客がストーリーを追えるように調整します。これをプリ・ミックスといい約1
ヶ月作業を行います。
次に、データを大きなスタジオに移してファイナル・ミックスを行います。このスタジオは、映画館と同じ大きさで、スクリーンも映画館と同じです。その真ん中に大きな調整卓が置いてあり、監督やプロデューサー立ち会いのもと、プリ・ミックスで作った音声を聞きながらさらに直していくのです。大きな劇場で5.1チャンネルを再生すると、小さな部屋では気づかなかった問題点が見えてきます。そして監督やプロデューサーの考えがうまく反映されていない箇所もここで直されていきます。ファイナル・ミックスにはだいたい10日ほど費やします。アメリカでは9時から5時まで働き、週末はオフです。なので、常にスタッフはリラックスして作業を行います。

完成したら、日を変えてメインスタッフで試写します。ここで問題なければ音は完成します。もしここで問題があれば、ファイナル・ミックスに戻って再調整します。

プリ・ミックスの小さな部屋、ファイナル・ミックスを行うスタジオ、最後に試写をする映画館は、どこもTHXという基準に則った仕様になっています。どこの部屋も使われている機材やスクリーン、壁の反響版、映写機などすべて企画統一されています。なので、基本的に大きさこそ違いますが同じ再生環境で行われています。

最近日本の映画館にもTHXマークがつき始めました。これは、映画制作者が制作を行った環境と同じ状態で映画を見ることができる映画館だということです。なので、同じお金を払うなら是非THXマークのついている映画館で映画を見るべきです。アメリカでは、同じ映画でもTHX映画館とそうでない映画館ではお客さんの数がかなり違います。それは、アメリカの映画ファンは音響のことを知っていてきちんと映画館を選んでいるということなのです。

<日本の場合>
さて、日本の現状です。ここ数年で日本の録音に関しては飛躍的な進歩がありました。それは長年使ってきた6mmからDAT、そしてデータ録音にメディアがアップグレードされたのです。今から10年ほど前は、皆が6mmのオープンリールテープを使ったアナログ録音を行っていました。それが、現在ではアメリカと同じデータ録音に進化したのです。この機材の急速な進歩はあたりまえなのですが、保守的な邦画制作現場ではある意味画期的な出来事です。
しかし、収録方法は相変わらずブームマイクが主流です。アメリカでもブームマイクは使いますが、現場によって臨機応変に対応しています。日本でも進歩的な録音チームは、ワイヤレスを使ったシステムを導入していますが、徒弟制度でのし上がった古いスタッフはマイク一本での集音という伝統芸に酔っています。
そして、できるだけ現場の音を収録することに命をかけています。よって、セリフと現場の音が同時に録音されてしまうため後で音の調整ができません。
これら現場で録音した音を、整音し、音声トラックにしていきます。最近ではこのプロセスもコンピュータで行われるようになってきました。しかし、音を調整する部屋はスタジオと呼べるものではなく、昔の駅前映画館といった感じです。音はこもり、スピーカーは何十年も使い続けノイズがでたりするしろものです。
さらに驚くのは、録音技師が整音を行っているのです。日本の音響を司っているのは録音技師なのでした。録音技師は、録音に長けているはずです。しかしサウンドデザインや音の演出にも秀でているのでしょうか?勿論、2つの才能を持つ人もいるでしょう。
残念ながら、日本の映画ではサウンドデザインという職種がないのです。録音さんが、録音した音のなかからOKテイクを揃えて、映像にあわせるのが主な仕事です。そこには映像をさらに魅力的にする魔術師がいないのです。テレビ局主導の映画などは、ここに効果さんを呼んで派手な効果音を足したりします。そして音楽は音楽で独自に作られはめられていきます。
ダビングと呼ばれる作業で、これら音の素材が一緒になります。ただ、数日という短時間の中で監督は、音の調整に試行錯誤することになり、当然満足のいく音作業は望めないのです。

そして映画は完成します。なぜか完成した映画はTHXシアターで全スタッフにお披露目されますが、完成までには、統一した基準となるスタジオを介さないのです。だから、日本映画の音はバラバラですし、クオリティはハリウッドに比べ劣ると言わざるを得ません。でも、この映画業界の古いシステムの中では、スタッフはがんばっています。あり得ないほど少ない予算と時間、そして劣悪な労働環境、古いスタジオの中で、よくも今のレベルまで音を作っているなあと感心します。きっとアメリカ人のスタッフが見たら作業をする前に帰ってしまうでしょう。

そんな悲しい現実が続いていますが、最近邦画の音響制作に光がさし始めてきました。ある音響制作会社が渋谷にTHX基準と同等のスタジオをオープンしました。そしてスタッフもアメリカで勉強してきた若者が集まっています。そしてサウンドデザイナーがいるのです。現在では主にアニメで使われていますが、このスタジオを利用したアニメはどの作品も素晴らしい音に仕上がっています。東宝も重い腰をあげて現在ポストプロダクション・スタジオを建設中です。果たしてアメリカ基準の音響スタジオが完成するのでしょうか?楽しみです。

長くなりましたが、映画の音について皆さんも少しは興味がわいたのではないでしょうか。
映画を音響で見るのも楽しいと思います。今度、映画館に行ったらスピーカーの位置や、そこから出てくる音のエレメントに気をつけてみてください。きっと、録音スタッフやサウンドデザイナーの心が伝わってきます。
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tomoart

映画が一過性のものではなく、映像ソフトとして継続して販売される商品となって来た事で、映画会社の映像や音響に対するクオリティの考え方が変わって来ているのかもしれませんね。映画としての興収と共に、ソフト販売の売上も含めて考える事で、製作予算ももう少し変わってくるでしょうか。期待したいものです。
by tomoart (2009-09-06 04:12) 

パル

映画の音を造る環境の向上と、技術を受け継ぎつつも新たな風を起こすことが必須ですね。

>最近日本の映画館にもTHXマークがつき始めました。
逆です。今や日本は完全に脱THXです。いまどき国内でTHXの申請をする映画館はまずないですよ。2006年の1館と2007年の1館以降は新規開業はゼロ、そして2館が無くなっています。
by パル (2009-09-06 06:24) 

TaekoLovesParis

THXマーク見たことがあります。何だろうと思ったので。
7,8年前に「ドルビーステレオシステム」というのがはやりましたが、
最近はあまり耳にしません。
日本でも自主制作CDが増えてきて、ミキサーの上手下手で音が
変わるということで、ミキサーを選ぶようになりました。少しずつ、音に
対する要求が厳しくなってきてるので、これが映画の分野にも適用
されるようになるといいですね。
この記事を読むまで、映画の音について、考えてなくて、与えられた
ものを素直に受け入れてました。そうなのね~と今気づきました。

by TaekoLovesParis (2009-09-06 08:45) 

かおり

むかし「ラヂオの時間」という作品がありましたが
私はとても好きで何度も繰り返し観ています
この作品の中ではラジオドラマのある窮地のために
かつての「音を作る職人さん」が活躍する場面が出てきて
映画のとても大切な部分になっています
しかし、実際の日本映画の音に関しては長く不満を抱いていました
まず大切なセリフが沈んでいる場面が多いこと、自宅でVHSや
DVDを観ているとシーンごとにボリュームの調整が必要なこと
記事を拝見していろいろ思い当たります
わが家は20年近く前から6つのスピーカーで(使い古しですが)
映画を観られるようにしていましたが、音に関しては日本映画の
バランスの悪さを感じずにいられませんでした
これからの日本映画に期待しています♥
by かおり (2009-09-06 09:18) 

DSilberling

tomoartさん、こんにちは。
日本映画の制作予算が増えても、それはほとんど役者のギャラとなるだけです。残念ながら音の品質向上を考えるプロデューサーは日本にほとんどいないのです。
by DSilberling (2009-09-06 09:54) 

DSilberling

パルさん、こんにちは。
最近ではなく、この10年と記したほうがよかったですね。失礼しました。確かにこの数年はシネコンの新規オープンが減ったこと、THX社がルーカスフィルムから独立したことなどがありTHX化が進んでいませんね。
ただ、この10年内にできた映画館はTHX同等基準となり、劇場のクオリティは大幅に進歩しています。
by DSilberling (2009-09-06 09:56) 

DSilberling

Taekoさん、こんにちは。
ドルビーはもはや世界のスタンダードになっています。
音響に関しては、映画ブログを書く皆さんにももっと議論して欲しい問題ですね。
by DSilberling (2009-09-06 09:57) 

DSilberling

かおりさん、こんにちは。
日本語自体の平均の音がとても低く、低音とぶつかってしまう問題があります。これはどうしようもないのですが、ミキサーの腕でどうにかなるはずですね。
残念ながら5.1チャンネルの仕組みや構造を本格的に勉強している日本のスタッフはあまりいないのです。だからDVDなどで5.1チャンネルを聞くと出来の悪さが際だってしまいます。
by DSilberling (2009-09-06 10:00) 

non_0101

こんにちは。
映画にとって音は本当に大切だと思います。
最近でもたまに日本映画では、音楽が大きすぎて台詞が聴こえないなんて
哀しい作品があったりしますね。
そう言えば春頃に、秋に公開する作品のモニター試写会に行ったことがあったのですが
期待した割には面白く無かったのです。
何故、この作品は盛り上がらないのだろう?とずっと考えたのですけど
最後に出た答えは“音が足りない”でした。
ハリウッド映画が楽しいのは、そういう面もあるのだなあと再認識しました☆
by non_0101 (2009-09-06 10:57) 

まっきー

またいろいろご紹介ください。
裏側事情とか、業界人の方しか知らないような話題はとても興味深く拝見さっせてもらってます。
音響の規格も独自の個性に走り規格の統一化の面から逸脱してる感は否めないと思います。Dolby、THX、dts、sddsなどさまざま。
家電のホームシアターも部屋の間取りや環境に制約される中、ある程度の評価を得なければならないので、飾り立てた仕上がりになっているものもあるように感じます。
いろんな事情を見ていると、供給側、売り手側の想いだけが走っている気がします。
視聴する、購入する側もレベルアップが必要ですね。
by まっきー (2009-09-06 11:38) 

duke

私の部屋、5.1です!^^
でもその作業を知らなかったので、なんとなく一発撮りのイメージしかありませんでした。そうですよね・・・無理ですよね・・・。アフレコですか!
と、いうことは、声が震えるような微妙な演技は現場ではこだわる必要がないということなのですね。逆に表情に集中できるのかな?
勉強になりました!!
by duke (2009-09-06 12:37) 

nomame

今、騒がれている箱モノ行政の前に、
国がしっかり支援して、良い映画を作れる環境を整えてくれたら・・・・
なんて思いましたが、無理でしょうねぇ。(沈)
DSilberling さんの記事を読むたびに、
映画を楽しめる自分で良かったと感激します。
by nomame (2009-09-06 13:43) 

たいちさん

音響にも、幾多の歴史があるのですね。日本映画もこれからは、いい音楽が聴けるということですね。映画館で観る時は、真中より後ろ目が、いいとされているのも、音響のせいですね。
by たいちさん (2009-09-07 13:40) 

堀越ヨッシー

そんなに邦画を見に行く方ではありませんが、たまに邦画を見に行くとこの音響問題を切に感じますね。最近は邦画ブームですが、そんなブームの中にあっても、やっぱり音響をとりまく環境はダメダメな感じなのでしょうか?。音響の迫力ってやっぱり映画館でしか感じられないものだと思うので、もっと重要視されて然るべきものだと思います。
今回の記事も、すごく読み応えがありました!(^皿^)b。
by 堀越ヨッシー (2009-09-07 21:13) 

kuwachan

こんばんは。
このような詳しいことは全く知りませんでしたが
新しい機能でよさそうな気がしていたのでTHXマークのある
映画館で観ていました(*^^)v
椅子もすわり心地がいいというのもあったのですが(^^ゞ
by kuwachan (2009-09-08 21:55) 

DSilberling

nonさん、こんにちは。
音の演出は日本では行われていないので、薄いと思われても仕方がありませんね。いつの日か、日本映画の制作者が音の問題に気づいてくれるといいのですが・・・
by DSilberling (2009-09-09 08:46) 

DSilberling

まっきーさん、こんにちは。
日本のお客さんは、ストーリーと俳優だけで映画を選んでいる、この状況を変えていかないと、真の名作は生まれませんね。
何故アメリカ人ができるのに日本人は自分の目と耳で映画を評価できないのか、とても不思議です。
by DSilberling (2009-09-09 08:49) 

DSilberling

dukeさん、こんにちは。
ご自宅が5.1チャンネルというのは羨ましいですね。
是非、優良な5.1映画をBDで見てください。
ご家庭で素晴らしい音響設計を聞くことが出来ます。
by DSilberling (2009-09-09 08:51) 

DSilberling

nomameさん、こんにちは。
映画というビジネスに税金を投入する必要はないですね。もちろんアニメも。
日本のお客さんは、映画基本知識を知ればもっと映画を楽しめるのに、といつも思います。
ストーリーを追うだけならテレビドラマでいいかと・・・
by DSilberling (2009-09-09 08:53) 

DSilberling

たいちさん、こんにちは。
THX映画館ならどこの席でもいい音で聞けますよー。
でも確かに中央がいいですね。
by DSilberling (2009-09-09 08:54) 

DSilberling

堀越ヨッシーさん、こんにちは。
映画の音について気になっていたとは!
ヨッシーさんのような方が増えれば、邦画も良くなると思います。
by DSilberling (2009-09-09 08:57) 

DSilberling

kuwachanさん、こんにちは。
椅子は最近良くなってきましたね。
20年前はおしりが痛くなる椅子ばかりでした。
by DSilberling (2009-09-09 08:58) 

VooDoo-Boogie

だいぶ前に、THXは消防法の壁があり、普及しづらいと聞いた事があるけど、どうなのしょうか、そんなことないのですかね?

また、DTSやシアンダイトラックやハイマゼンタではやはり違いがあるのでしょうか?

いつも、楽しく読ませてもらっています。僕らが良く判らないような情報をこれからも伝えてください。
by VooDoo-Boogie (2009-09-12 12:23) 

DSilberling

VooDoo-Boogieさん、こんにちは。
THXは、基準が厳しくチェックがあるので、それを劇場サイドが面倒と思って作らないのでしょう。劇場側も上映環境をもっと真剣に考えて欲しいですね。
DTSデジタル音響システムの1つで、ドルビーやSDDSと競合します。シアンダイトラック、ハイマゼンタは、アナログ音声再生用の技術です。

by DSilberling (2009-09-12 13:17) 

青すじ仮面

些末な揚げ足取りのようで恐縮ですが、ひとつ指摘を。

>例えば「スターウォーズ」のライトセイバーの音は、長い電線を棒で叩いた音を録音し、それをコンピュータで加工しています。

これは、ライトセイバーの音ではなく、レイガンの発射音のことではないでしょうか?
スターウォーズ1作目のメイキング映像で、屋外に張り渡されている鉄線をハンマーで叩いた
「ピキュゥゥーーーン」
という音をレイガンの発射音に用いていた様子を見たことがあるのですが。
ライトセイバーの「ヴウウゥゥゥーーーン」という音は、電気的なハムノイズのような音を発生させて使っていたと思います。
by 青すじ仮面 (2009-09-13 14:11) 

けんご

面白かったです!スクリーンに穴があいているとは知りませんでした。すばらしい工夫ですねえ(笑)。

あとは「伝統芸に酔っています」のくだりに、DSilberling さんのいろいろな思いを感じた気がしました。現状への無念と、なんとか気づいて変わってほしいという願いと、そして映画製作者たちへの愛情を感じました。単なる批判や指摘ではなく、希望のようなものを感じました。うがちすぎかもしれませんスミマセン(笑)。
by けんご (2009-09-15 20:35) 

nonsuke

「映像」に続き「音」の説明ありがとうございます!
かおりさんの様にセリフ聞き取りにくい!に感じていたのは私だけじゃなかったのですね!
そんな所為もありあまり日本の映画は観ないのですが、日本の映画の今後を期待していいのかな???
by nonsuke (2009-09-20 14:47) 

naonao

全然音のことなど気にせずにこれまで映画を観てきた気がします。
そして確かにセリフが聞き取りにくいことは結構あった気もします。
日本映画界の音響にも明るい光が差し込んでいるようなので、これから期待したいです。
いつも映画の裏の裏の情報までお聞かせ頂きすごく面白いです。ありがとうございます。
by naonao (2009-09-21 17:39) 

モンキー

はじめまして。
アメリカに2年ほどいました。
映画関係の仕事をしてましたので、まず、ロサンゼルスの劇場で
音の素晴らしさに、ビックリしました。
音が大きいというのではなく、すべての音が聞こえるのです。
風を感じられ、空気感も感じられ、
映画の世界へ強く引っ張られました!
音の迫力に感動しました。
そして、帰国し、日本の映画館へ行って、ガッカリしました。
もし、邦画をアメリカの劇場で上映したら、迫力は出るのでしょうか?1800円もお金を払って、立派なシネコンもいっぱいあるのに、なぜ、あの素晴らしい、映画の音を再生できていないのでしょうか?


by モンキー (2010-04-20 15:21) 

DSilberling

青すじ仮面さん、ご指摘ありがとうございました。
修正しました。
by DSilberling (2010-07-16 11:55) 

DSilberling

けんごさん、こんにちは。
映画に関わっているスタッフは、もっと勉強すべきですね。
私には努力不足にしか見えません。
by DSilberling (2010-07-16 11:56) 

DSilberling

nonsukeさん、こんにちは。
最近は邦画でも海外のスタッフを入れたり、スカイウォーカーサウンドに行って音響制作をする作品がでてきました。
そういう映画を見てください。きっと音はクリアーで映画がより楽しめると思います。
by DSilberling (2010-07-16 11:58) 

DSilberling

naonaoさん、こんにちは。
こういう技術的な話は興味を持ってくれない方々がおおいのですが、知っていると映画館での映画鑑賞がより楽しくなると思います。
「トイ・ストーリー3」の新しいドルビーサウンドも必聴です。
by DSilberling (2010-07-16 11:59) 

DSilberling

モンキーさん、こんにちは。
LAでは、アークライトなど良い映画館がありますね。
日本ではTOHOシネマズ六本木など一部の映画館しか納得できる映画館がありません。これはお客さんの意識の差です。
アメリカでは良い映画館にお客さんが集まります。日本ではどうでしょう?劇場を選ぶ条件は何でしょうか?わざわざ遠い場所まで良い音を聞くために足を運ぶお客さんは日本には殆どいません。

お客さんの目や耳をもっと肥やさないと、いつまでたっても日本の映画館は進歩しませんね。
by DSilberling (2010-07-16 12:03) 

けい

昔の邦画とアイドル物やトレンディドラマ派生映画はよく声が聞きとれますね。
暗い画面や遠巻きに撮影してるような凝ってる邦画にしてる映画は聞き取れません
by けい (2015-01-03 23:39) 

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そして時代はガルパン爆音上映へ…
by お名前(必須) (2016-07-19 22:20) 

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低音はただ「ズー」という低音ノイズだけが収録されています。
↑これの意味が分からない。
by お名前(必須) (2022-09-06 23:52) 

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