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スターウォーズ エピソード4 新たなる希望  <概要> [スターウォーズ]


STAR WARS Episode 4 : A New Hope

ご存知の通り「スターウォーズ」は、ジョージ・ルーカスが監督したスペースオペラです。

ルーカスは元々レーサー志望でしたが事故で断念し、アメリカ・ロサンゼルスにある南カリフォルニア大で映画を学びます。ここで作った映画「THX 1138 4EB : Electronic Labyrinth 」(1970)で注目された彼は、フランシス・フォード・コッポラの資金援助を受け「THX-1138」(1971)を自らリメイクし商業デビューを果たします。しかし、興行的には大失敗します。

そこで、彼は好きなSFから離れ、自らの高校時代をイメージした「アメリカン・グラフィティ」(1973)を監督します。この作品はノスタルジックな60年代アメリカのある田舎の青春時代を描いたことで、当時のベビーブーマーに受け大ヒットしました。

監督としての地位を得たルーカスが夢見た次の映画が「フラッシュゴードン」です。子供の頃興奮したあのSF漫画を映画化したいと強く熱望しますが、SF映画は当たらない、そして「フラッシュゴードン」のリメイク権が取得できないという2重苦により挫折します。ルーカスは、それなら自分でSF映画を考えるしかないと思い立ち黒沢明監督の「隠し砦の三悪人」をベースにオリジナルのSFを完成させました。

当時、ルーカスに対するコッポラの影響力は絶大で、ルーカスが動かす企画には必ずコッポラが介入してきました。これに嫌気を感じたルーカスは、裏切れない恩師コッポラに、自分が大切に暖めてきた企画を譲ります。この企画は後にコッポラによって映画化され大ヒットします。「地獄の黙示録」です。ルーカスは「地獄の黙示録」を手放すかわりに「スターウォーズ」を自由に扱うことができたのです。これを知ったコッポラは、「地獄の黙示録」からルーカスの名前を剥奪してしまいました。「地獄の黙示録」にはルーカスのクレジットがされていません。

「スターウォーズ」の企画は、全ての配給会社に出資を断られました。当時、SFはあたらないし技術も未熟でした。そんな中、この企画に目をつけてくれたのが、当時の20世紀フォックスの役員だったアラン・ラッド・Jr.です。彼は社内を説得し、資金援助をしてくれました。ラッドは、この行為が影響しフォックスを去りますが、彼がいなかったら「スターウォーズ」は成立しなかったでしょう。

撮影は困難を極めましたが、ルーカスは明確なビジョンを持ち、映画は遂に完成します。ルーカスは興行が大失敗するのではないかと恐れ、公開時にハワイに逃げたのは有名な話です。

しかし、映画は大ヒットし、ルーカスは「ハリウッドを変えた男」と讃えられました。

後日談ですが、公開時、ハワイで偶然であったスティーブン・スピルバーグから007シリーズを一緒に作らないかと打診を受けたルーカスは、もっと面白い企画があると「インディ・ジョーンズ」を提案しました。今では、伝説と化したこれらの製作裏話は、当時まだ無名だった30代前半の若者達の夢の語らいだったのです。


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kenskish

DSilberling さん。はじめまして。kenskishと申します。
ライト・セーバーに関するコメントありがとうございます。
手に入れたんですねライトセーバー。しかも全て!
うー、羨ましいです!
僕も映画好きです。時々遊びに来ますね。

あと、TBさせていただきます。
by kenskish (2005-06-01 23:34) 

DSilberling

TBありがとうございます。そのうち「ライトセイバー」という項目で記事を書きますね。もちろん写真入りです。ちなみに私はサンフランシスコのLucas Filmで購入しましたよ。
by DSilberling (2005-06-02 00:25) 

クロロ

こんばんは 「ロッキーホラーショー」のコメントをありがとうございます
ニューヨークにお住まいなのですか?
昔読んだ「ルーカス」の伝記の中で、
「レイヤ-ジョディ・フォスター ハン・ソロ-クリストファー・ウォーケン 
ルーク-(忘れた(^_^;)」
の組み合わせも候補に挙がっていた、という記事を思い出しました
「スターウォーズ」、いいですね (^。^)ノ
また、寄らせていただきます
by クロロ (2005-06-07 22:05) 

TaekoLovesParis

こんにちは。
シルバーリングさんのサイトなら、スターウォーズがあるはず!と思って
来てみました。
私は昔、SWに夢中で小さいフィギュア、大きいフィギュア(せりふを喋る)、メイキング本などいろいろ揃えて次作を待っていました。でも完結してしまうと、
なんか気がぬけて。。(苦笑) とはいえど、あれだけの世界を作り上げたルーカスはやはり偉大です。
アメリカン・グラフィティはルーカスの高校時代、、とするとリチャード・ドレフェス
の役でしょうね。二人とも白に紺のチェックシャツが好きなようで~。
by TaekoLovesParis (2006-01-25 15:17) 

DSilberling

Taekoさん、こんにちは。勿論私はSWファンです。
確かにシリーズが終わってしまうとちょっと寂しいですね。
「アメリカングラフィティ」ですが、ルーカスは高校生の頃はカーレーサーになりたかったり、お宅要素があったりしたので、自身のキャラを複数のキャラクターに振り分けているようです。ドレイファスだけでなくハリソン・フォードなどにも自己を投影しています。
by DSilberling (2006-01-26 09:24) 

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